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Q:Aさんは、趣味で様々なコスチュームを着用します。そこで、今度コスプレイベントがあるため、自身で精巧な警察官のコスチュームを作成しました。衣装のみならず、バッジや腕章など、本物と見分けがつかないようなものを完成させました。イベントが待ちきれず、これを着て町に出ようと考えました。

 さて、Aさんがこの精巧な警察官のコスチュームを着用して外出すると何がしかの犯罪となるでしょうか?

1.警察官と見間違わせること自体が犯罪に該当する可能性がある。

2.本物の警察官と見間違えることはあるかもしれないが、着るだけでは犯罪にならない。



A :正解(1)警察官と見間違わせること自体が犯罪に該当する可能性がある。

 軽犯罪法1条15号では、「官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた」者は拘留または科料に処する、と規定されています。

 簡単に言えば、警察官や消防士など法令によって定められた資格にもとづき、それに対応した制服などがある場合、そうした制服を模して作った衣装を着用した者を罰するという内容です。設例のAさんの場合、警察官の制服(警察法70条、警察官の服制に関する規則などによって法令により定められた制服とされます)を精巧に似せているわけですから、「アウト」となります。

 こうしたルールがある理由は、「あの制服を着ている人が警察官だ。であれば、助けを求めよう、道を尋ねよう」という「警察官の制服に対する一般人の信頼があり、それを損なってはならない」という考え方があるからです。

 そのため、外見に対する信頼がそもそも求められない場合は、軽犯罪法違反とはなりません。例えば、テレビや映画の撮影現場で着用する場合などは、容易に警察官ではないとわかるわけですから、軽犯罪法違反とはならないということになります。


2016年01月21日

https://legalus.jp/others/general/ed-1506

広島県警は25日、特撮ドラマの戦隊シリーズのコスプレ衣装を、著作権者の許可を取らずに複製して販売したとして、著作権法違反容疑で広島市にある『永井製作所』社長・加藤伸枝容疑者(39)を逮捕した。

 逮捕容疑は3月から4月にかけて、社員と共謀し特撮テレビドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』キャラクターが着用するジャケット4着を、著作権を持つ東映の許可を得ずに複製し、ネット販売した疑いが持たれている。

 26日付の東京中日スポーツ、スポーツ報知、デイリースポーツ、日刊スポーツ各紙が報じており、客の注文を受け、中国の業者に発注し、現地から直接発送させていたといい、約3億円を売り上げていたとみられるという。

 同県警によると、昨年7月に東映からの相談で発覚したといい、加藤容疑者は『トライマックス』などの名前でインターネット上に6店舗出店し、4000種類以上のコスプレ衣装を販売。アニメやアイドルなどの衣装も扱っていたという。


http://newslounge.net/archives/95652

アニメやゲームなどのキャラクターにふんするコスプレ。「撮影会」と称して中学2年の少女を人けのない雑木林に誘い込み、わいせつな行為をしたとして、京都府警山科署は1月、無職の男(51)を逮捕した。少女のコスプレはバーチャルシンガー「鏡音(かがみね)リン」。初音ミクに続くキャラクターとして、動画サイトでも多数の楽曲が発表されている。コスプレの愛好者は増えているが、インターネットで検索するとコスプレのわいせつ画像が横行。撮影会と称するイベントも「ナンパ目的」の利用者が入り込んでおり、トラブルの温床になりかねないものが混在している。


 事件が起きたのは平成26年11月2日のことだ。

 山科署によると、男は2日午後0時45分ごろ、京都府宇治市の雑木林で、バーチャルシンガー「鏡音リン」やナース服などのコスプレをしていた京都市山科区の中学2年の少女(14)の下半身を触るなどのわいせつ行為をした。

 舞台となったのはコスプレの「撮影会」。男と被害に遭った少女、さらに少女の同級生の3人だけで行われた。男は以前にコスプレ愛好家専用のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて、少女の同級生と知り合っていた。

 男と同級生はそれまでに何度かコスプレ撮影会をしていたが、わいせつ行為が行われたことはなかったらしい。同級生は少女に対し、男のことを「カメラマン」と説明していた。

 以前からコスプレに興味があった少女を同級生が誘い、「撮影会をしたい」と男に連絡したところ、男が日時と場所を指定した。当日、自分の乗用車に2人を乗せ、宇治市内の雑木林に連れ込み、犯行に及んだ。

https://www.sankei.com/west/news/150330/wst1503300007-n1.html


アニメやゲームなどの登場人物になりきる「コスプレ」用衣装の代金をだまし取ったとして、八戸署は25日、 北海道三笠市萱野、農業手伝い、石井友加里容疑者(24)を詐欺容疑で逮捕した。

 容疑は、今年5月5日、コスプレ専門のインターネット掲示板サイトで、ゲームキャラクターのコスプレ用衣装 を買い求める書き込みをした東京都練馬区のアルバイト女性(34)に対し、「衣装を持っているので、入金す れば郵送する」などと電子メールを送信し、同7日午後5時ごろ、石井容疑者の親族名義の銀行口座に代金 3万5000円を振り込ませ、衣装を送らなかった。同様の手口で、8月2日午後0時35分ごろ、南部町の無職 少女(18)にも4万円を振り込ませ、だまし取ったとしている。

 同署によると、振り込み後に連絡が取れなくなったため不審に思った少女が、9月12日、同署に被害届を 出して発覚した。


2013/05

http://mainichi.jp/area/aomori/news/20120926ddlk02040109000c.html